エレベーターアクション(FC , VC)
縦スクロールアクションの雄
80年代中盤の主流はまだまだシューティングやアクションだった。
アーケードゲームから家庭用への移植が多く、当然アーケードでの流行が家庭用にも反映されていた。
今回はそんな中の一つ、「エレベーターアクション」を味わう。
味わいポイント:「単純さ」の勝利
タイトル通り、基本的にはエレベーターを乗り継ぎビルの最上階を目指していくゲーム。
もちろん敵キャラは容赦なくプレイヤーを撃ってくる。
文面化すると本当に単純で、この手のゲームはプレイしてみないとわからない点が多いが、こうした単純さは近年人気のスマホゲーに通じているのではないだろうか。
当ブログで前述の初代「ドラクエ」や「FF」は、シリーズを追うごとにあの手この手で複雑化していった。アクションやシューティングも然りで、結果としてライトユーザーがゲームから離れていく。
「単純さ」と「複雑さ」はどちらもゲーム作品の魅力だが、単純さの面では本作に学ぶところは大きいのではないだろうか。
味わいポイント:だまってたら詰む
ファミコン版の特徴として、ぼんやりしてると敵の攻撃がどんどん激しくなり(事実上)詰む、というもの。
アーケードではお金さえあれば何度でも挑戦できるわけで、むしろ会社からすれば「たくさんお金をつぎ込んで頂きたい」わけだが、家庭用は一回ソフトを買えば時間の許す限り遊べる。
このため、アーケードのまま移植してしまうとヌルくなってしまうことがある。
この点をこの作品はうまく解決していると言える。
まとめ
- 「エレベーターアクション」は1985年にファミコン版が発売
- 設定としては非常に単純だが、現代にも通じる「単純な面白さ」がある
- 家庭用移植に対する工夫が感じられる(評価点)